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日付が変わってしまった

 投稿者:尼子  投稿日:2007年 2月 4日(日)00時27分0秒
  拍手にて2/1 労って下さった貴方!ありがとうございます〜♪
そういえば試験結果は3月に分かるんだけど…Webで答え合わせすると点数が微妙だった。なんか…なんかだなぁ…(ってなんなんだ??^^;)

これは節分ネタ…といっていいのか?
時節モノなんで拍手にゃ置けないな…と。日付変わってしまったけど、仕方ない。

<悪戯>
深夜、二人部屋の静かな寮内に、唆すかのような三人目の声が響く。

「これ・・・使えると思わない?」
「・・・・・イケるわ。」
「でもさぁ・・・あの人が許さないよぉ〜。」

組んだ両手に顎を乗せて夢見る風な少女に、隣の少女は溜め息混じりに落胆する。そう言われた途端、少女のキラキラとした瞳は伏せられ、肩を落としてがっくりと項垂れた。

「そう・・・そうなのよね・・・」
「ふふふ・・・・・こんなときは―――」

向かい側に座していた少女がもの思わしげに一言呟くと、しょ気ていたはずの二人が同時にさっと顔を上げた。

「お願い・・・してみよっか!?」
「「うん!」」

少女の提案に、二人の瞳は再びキラキラと輝きだす――



    * * * *    * * * *    * * * *

「あなたの故郷って、いろんな風習があるのねー・・・」
「・・・・・こんなに大きいものを、いっきに・・・なのか?」
「そうや、さっきも言うたけど、食べてる間は口聞いたらあかんで!」

机の周りを取り巻く皆の手には、黒く長い物体が握られていた。

「デカ過ぎて口に入らねぇんじゃねえの?」
「ナに言うてんねん、スコール見てみぃな、普通に食べてるやん。ゼルかて大丈夫やって!」
「そだな・・・ま、食べてみっか!」
「そぅそ、おいしいでぇ〜〜v」

セルフィが持ってきた昼食の差し入れは、世間によく知られた食べ物『巻き寿司』であった。
が、彼女の郷土ではこの季節、一風変わった食べ方をする日があるという。

「ふ〜ん・・・恵方に向かって、か。」
「スコールが向かってる方なv」
「ゼル、喋ったらアカンで。」
「わぁってる!んじゃ、食うぞ。」
「ど〜ぞ〜v」

携帯のカメラを構えるセルフィは、ニコニコと他意のない笑顔で矛先をスコールへと向ける。皆が太巻き寿司を食べている様子を順番に撮っているだけなのだが、よく見れば緑の瞳の奥には怪しい光があった。

「じゃあ私は・・・お茶いれるわね。」

まだ食べていないキスティスはそそくさとその場を離れると、キッチンからこっそりと後ろを振り返って溜め息を吐く。彼女はなんとな〜く・・・ではあるが、悪戯好きな友人の意図を汲み取っていた。

「だからサイファーを遠ざけたのね・・・。」

逃れ難い適当な用事を作って、どうしてサイファーを――しかもシュウまでを使ってだなんて――部屋から追いやったのかが不思議だったけれど・・・これで納得がいくというものだった。

「知らないわよ・・・どうなっても。」

知らない―――と投げやりに呟いてみても、実際のところセルフィの思惑が実行に移されたなら、結果はキスティスにとって甚だありがたくない事態になることは目に見えていた。



そして、その後―――


「こりゃあ、どういうこった・・・あ?」
「し・・知ら・・な・・・あぅっ!」

後ろ手に縛り上げられたスコールは、恋人から背面座位で責めたてられていた。本人にとっては実に理不尽な理由ではあるが、男は至極真面目に恋人に罪があると言う。

「いー加減に警戒しろよ・・・いつもいつも・・・してヤラレやがってよ・・・。」
「・・・そん・・・な・・あぁ!・・・言われ・・ても・・・あンっ」

張り詰めた根元を男に縛められて、ずっとイカされないままの生殺し。

「大体・・・色がいけねぇ・・・」
「・・・サイ・・・頼む・・から・・・」

艶めかしい涙混じりの懇願は、サイファーの耳には届いていない。ただ視線は、じっとベッド上に散らばる写真に注がれていた。

昨日ガーデンに出回った――セルフィが撮った例の写真

―――大きな口を開けて巻き寿司を咥えるスコールの写真なのであるが、その口元は、なぜかモザイクがかかっていた。黒い巻き寿司・・・つまり、モザイクのかかった黒い物体を頬張っている。
ただそれだけのことなのだが、モザイク処理の為に信じられない効果が―――

「こんなエロい写真・・・ちくしょう!」
「―――あぁっ!!」

怒りに任せた恋人の劣情は、夜通しスコールを悩ませるのでした。





スコール受難と同時刻、女子寮の一室にて。

「「「セルフィ先輩、ありがとうございます〜〜♪」」」
「違うよ〜、みんなの案が良かったからじゃな〜いv」
「ん〜、でもでもぉ、やっぱり先輩のお陰ですよ!」
「ね、このアングルすっごいです〜〜!」
「いや〜、コレでしょう?結構苦労したんだもんv」
「あっ、こっちって―――」


先輩後輩が歓談する楽しい夜の反対方向の部屋の一角では、麗しの指揮官さまが一晩中咽び泣いていましたとさv
 

拍手一枚

 投稿者:尼子  投稿日:2007年 1月29日(月)12時22分36秒
  こんにちわ、でございます^^;

生きとりますよ、何とかね。
やっと大きな山を終えました。目的クリアーするために妄想のカキコをお休みしておりましたが…肝心の資格試験の結果予想を鑑みるに余り効果はなかったのでは…と反省したり。でもまあ、どっちみち手に付かないのは同じだったろうし…と開き直ってみたり。

リハビリ?に拍手を一枚だけ更新しました。
これからぼちぼち…妄想が湧いたらまたカキコしていきたいと思います。
…っといっても、まだまだ私生活忙しいのには変わりないので…本当にゆっくりとリスタートさせていただきますね。
よろしくお願いしますー m(_ _)m
 

おめでとうございます

 投稿者:尼子  投稿日:2007年 1月11日(木)01時43分51秒
  ……って日にちではありませんが、遅まきながら一応ご挨拶をば。
ずっと留守してますのに、いつも拍手をありがとう御座います。
どうぞ、今年も宜しくお願いします。

まだまだたて込んでいて、まともなのは書けませんが……少しだけココへカキコしときます。拍手にしようかとも思ったのですが、次の拍手お礼取替えにまた間が開くのでそれはやめときました。

アイテムだけは正月っぽいです(だから正月終わってるってのに!)


 <※え〜…サイスコになってません 汗;>
年が明けて、仕事始めまで幾日も間もないある日。いまだ帰省で生徒の少ない校庭で、何やら熱くゲームに興じる数名の姿があった。

カキ―ン
カキ―ン
カキンッ カーン・・・

「んなぁ〜・・・あれって、何かちゃうねんけど・・・」
「そうね・・・私が教えてもらったのとも微妙に違うわ。」

セルフィとキスティスの視線は、小気味よい音がするたびに右へ左にと忙しなく動く。まるでメトロノームのように。

「大体、普通は一対一でするゲームやで。」
「巻き込まれたんだから仕方がないじゃない。」
「・・・・アーヴィンって、やっぱりへタレ?」

忙しく動かしていた目線を隣に立つ友人に向けると、セルフィの可愛らしい口から普段からは想像できない気弱なものであった。

「そんな顔しないのよ・・・でもまあ、スコールも乗せられてるし・・・大人気ないわね、まったく。ホント、子供なんだから。」

慰める風に幼馴染の背を叩きながらも、キスティスの表情は苦笑いを噛み殺せずにいた。本気で情けながっているセルフィに悪いと思いつつ、毎度毎度痴話喧嘩に巻き込まれる青年に、同情よりも呆れの方が先にくるのである。

「よっしゃーーーっ!!」

キスティスがもう一度音の元へと視線を戻したとき、丁度ゲームの勝敗が決定した。

「アンタ、試合前に言ったセリフ、覚えてるよな? 忘れたとは言わさないぞ。」
「・・・・くっそ〜〜〜〜・・・」

利き腕の手首を押さえるサイファーは、悔しそうに苦虫を噛み潰していた。

「うっひゃ〜・・・こんな小さいハネで、よぅ、はんちょの羽子板叩き落したなぁ?」

セルフィの掌に収まるほど小さな、羽のついたタマ。球の部分は直径2cmもないものなのに、スコールはそのハネでサイファーの手を狙い、握っていた羽子板を落とさせたのであった。

羽子板遊び。

力自慢のサイファーであれば納得もするが、力よりも技とスピードのスコールがこれをするとは―――しかも、このサイファーを相手にして。

(あらあら・・・スコールったら、余程頭にキテたみたいね)

一部では『氷の指揮官』とも呼ばれているが、今目の前に立つスコールはまさにそんな外見であった。勝負や賭けでサイファーから勝ちをもぎ取った時など、二人が恋人同士であることを疑うくらい酷薄な笑みを浮かべるスコールが。

今、実に無表情な――無機質で機械のごとく、な、表情をしていた。

「あ〜・・・アレは怒りで我を忘れてるってヤツ?」
「いつもなら適当に引くのにね・・・よっぽど今回のこと、恥ずかしかったのね。」

仕事時はとも角、普段は穏やかな顔が多くなっていたというのに。もっとも、ブリザード並みの冷気をスコールに纏わせるのも・・・・柔和なスコールを作るのも、この同じ人間だったりするのだけれど。

「・・・・・・・ジャンクションしてンじゃねぇだろな・・・」
「アンタじゃあるまいし、俺がそんなケチなマネするわけないだろ。」

蔑みの一瞥。
目つきもキツイが・・・セリフも容赦が無い。

「あんなこと言ったら、後がもっと コワイわよ〜・・・」
「そやな・・・今はええけど、後が大変やん?」

傍観者の心配を余所に、情け容赦の無い罰ゲームを急かす。

「さっさと準備しろ。」

仮にも恋人と名のつく人間に対して、氷の面でもって非情な命令を下すスコール。羽子板ゲームのペアを組んでいたゼルといえば、軽口を叩くことなく黙ったまま。ただ、サイファーと組んでいて同じく罰ゲームする羽目になったアーヴァインには、同情の眼差しを向けていた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・覚えてろよ。」

一応・・・唯々諾々と従う相手は、行動とは裏腹にギラつく炎のような瞳で己が恋人を見返している。一般生徒であれば間違いなく―――

(・・・いいえ、あれじゃあSeeDであったって恐怖で身が竦むわね)

「ありゃ、キスティス何処いくの?」

罰ゲームによって、サイファーのみならず情けない姿をさらすであろう己が恋人にも、平気で携帯のカメラを向けていたセルフィ。罰が継続中だというのに場を外そうとするキスティスへ、どこへ行くのかと尋ねれば。

「仕事の予定を組換えに・・・ね。」
「そんな早く??」
「見なさいよ、あの顔を――」

不機嫌オーラをMAXで迸らせる男。

(スコールったら・・・・・)

この様子では、明日といわず今晩にでも―――箍の外れたサイファーから、手酷いお返しを受けるのでは?と、慧眼の幼馴染みは推測する。
今ならまだ――仕事が始まる前の今であれば、スコール担当の課業の変更や会議などの予定調整が可能である。

「そっだね〜・・・キスティ、大変だぁ・・・」
「役不足だけど、アーヴァインを代わりに使わせてもらうわ。」
「しゃあないな・・・・」
「じゃあ、またね。」
「ん!」


そして後日―――小さな安堵の溜め息と共にキスティスは、己の選択が正解であったと胸を撫で下ろしたのでした。
 

寒い…

 投稿者:尼子  投稿日:2006年12月 2日(土)00時10分0秒
  パソコン部屋が寒い…足元からの冷えがえげつない。さすが真北の部屋や…。せせこましい部屋なんで、暖房器具が置けない。でも一人でエアコン暖房は勿体無い気がしてつけれなかったけど、限界や!! 老いた体は労わらな……っつうことでスイッチをぷち。
……すぐに暖かくはなってくれねぇな……ちっ。

何も書けてないのに12月になってもうたわ。
今月から来年一月いっぱい…仕事の資格取得でカキコは今以上に放置します。折角リク貰っていましたのに、こんな状況で不消化のまま放ったらかしてしまい申し訳ないです。
出来たら、ここへ続きをあぷしますが…。
宜しくお願いします。

いつも拍手をありがとうございます^^
拍手お礼3枚中、始めの一枚目だけ差し替えしました。
 

体がヤバイ;;

 投稿者:尼子  投稿日:2006年11月27日(月)23時40分7秒
  すいません、具合悪いです。今月何回病院行ったことか。あちこちガタガタで、やっとインフルエンザの予防接種ができました。でもワクチン効き始めるのは2週間後なのよね・・・。。。

拍手お礼文だけ、前のに付け足ししました。合わせて三枚です。
魔が差して書いたリーマン現代もの…しかも3話ともバラバラだよ。駄文すぎて目も当てられないでしょうが、それでもというお方はポチっと押して読んでみて下さい。
拍手コメントで、以前の拍手文を読みたいと仰って下さった方……ごめんなさい! 今うちのサイト用パソコン壊れていて復旧の目途が皆無なので。直ったら纏めて載せたいとは思っているのですが、暫くは無理そうです。すいません…。

いつも拍手して下さって、有難うございます〜。
な〜んも書いてないのに恐縮です。
でも、嬉しいです♪
 

……

 投稿者:尼子  投稿日:2006年11月15日(水)01時56分32秒
  ……何とか…一応、生きてます。
病院行ったり、常備薬で済ませたり。でもって仕事もしてー…と。家もバタバタしてるけど、周りもちょっと…。職場で重要な役割してる人が退職されたんだけど、彼女の子供がいじめによる不登校になった。(ウチの子の同級生!)事実は小説より…ってヤツだわ。暫く子供と向き合うみたいです。大変だぁ〜…。彼女の仕事のしわ寄せが他の人々…我ら下っ端にもやってきた。こえ〜よ〜…事がコトだけに断れなくって。お金増えるけど、時間が減る。しくしく…。ほとんど進まないメイド話ですが、ゆっくりお待ちになって下さい。ごめんなさい。

拍手、いつも ありがとうございます!
1日の頭文字「游」さま 12日の頭文字「ま」さま
どうも 拍手をありがとうございます。
 

MG 続き

 投稿者:尼子  投稿日:2006年11月15日(水)01時55分19秒
  サイファー・アルマシ―の護衛に就いて数ヶ月。
スコールは今、やっとSeeDらしい――本来の仕事をしていた・・・・の、だが?

「なんだぁ〜? その程度か、特進クラスってヤツぁよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・うるさい。」

本調子であるならば、こんな雑魚ごときに時間をかけることなどない。

アルマシ―氏の仕事へ一緒に着いてこさせられてから、昼のメイド業務と同時に夜伽の相手を毎晩させられている身の上。お屋敷にいるときとは比べ物にならない酷使のされ方に、さすがに根を上げかけた矢先・・・・主人と敵対していると思われる筋から、思わぬ襲撃を受けたのである。

(大体、誰のせいでこんな――っ!)

痛む腰。
ダルイ身体。
この数日、連日の『超過勤務』からスコールの身体はボロボロであった。

(せめて執事服なら・・・)

任務中ずっとメイド服を着用しているとはいえ、元々は男。
戦闘が長引いて体力が消耗されるほど、己が纏う裾長のドレスに対する疎ましさはいや増す。残り体力値の乏しいスコールの後方には、自分の不埒な行いを棚に上げてニヤニヤとするご主人様が、えっらそ〜〜に高みの見物を決め込んでいらっしゃったりする。

「伝説のメイドは、こンくれぇでギブするってか?」
「――――っ!!(怒)」

主人を背後に庇いながら戦っていたのだが、長期戦に雪崩れ込んだ攻防へのねちっこい厭味にスコールの神経がキレた。

「プロテス!・・・・―――――――――――」

防御魔法を己にかけたスコールは、やおら掌を額に翳して何事か呟き始めた。

「あ? なんだ?」

おもむろに敵へ向かって数歩足を進め、突如、掌を空に掲げて声高に叫んだ。

「――――出でよ、シヴァ!」
「げっ!?」

思わず声を漏らしたご主人様、別段召喚魔法に驚いたのではない。驚いたのはメイドが敵方へ近づく事により、主人から僅かな距離をが開いていたこと。ほんの少しの距離ではあったが、呼び出した魔獣が放つ魔法の範囲に実に微妙なラインであった。
結果―――僅差ではあったが・・・主人をも巻き込む事態となった。

シャンッ! シャランッ・・・シャラシャララ・・・・

細かなガラスの砕ける音―――に聞こえたのは無数の氷の欠片の音。

「「うわあああーーーーーっ!!」」
「「ひいぃ〜〜〜〜〜っ!!」」

情け容赦のない魔法攻撃に、敵方から断末魔の叫び声があがる。
次々と倒れ付す人間たちを見下ろす魔獣は、スコールの腕の一振りと共にすいっと虚空に消え去った。

「ふぅー・・・・」

周りに敵が立っていないことを確認したスコールは、構えていた武装を解いて肩の力を抜いた。軽く首を回して溜め息を吐く後ろから、不機嫌な声がかかる。

「くぉら、スコール!!」

範囲ギリギリに居たために身体の半分を凍らせた男―――スコールのご主人様が憤怒の形相で仁王立ちに立ちはだかっていた。

「なんだ?」
「なんだじゃねぇ! てめぇ、俺まで殺す気か!?」
「あれくらいで、どーかするタマじゃないだろ、アンタ。」
「・・・おまえな・・・・」
「それより、早く車に乗れ。会議に間に合わなくなる。」

主人の実力を認めてくれている――といえば聞こえがいいが、実際のところは違うだろう。主人を主人とも思わないぞんざいな口調と、半分凍った体を目にしたとき聞こえたチッという舌打ち音。やってくる刺客よりも、この美しいメイドの報復――夜伽の仕返し――の方が存外に危ないのでは?

(・・・しょーがねぇな・・・・)

手に入りそうで――いまだ本音を曝け出さない想い人である。
 

1

 投稿者:尼子  投稿日:2006年11月 1日(水)13時26分39秒
  悪ガキ共を引き連れて、就業時間ま近かの指揮官室を強襲した。

「「「trick or treat !」」」

今年はガーデン内でのお祭り騒ぎは、特に何もやってねぇ。個人やグループで楽しむ程度の慎ましやかなパーティはあっても、学園をあげてのものはない。
変わりにバラムの町のイベントとして、夕方から夜中過ぎあたりまでハロウィンの仮装で町が賑わうことになった。海の町とハロウィン・・・なんてピンとこねぇが、まあここも観光地だからな? 乗っかれるイベントがありゃ、何でもアリかね。

「スコール先生、見てみて〜〜v」
「先生の衣装、持ってきたよ!」
「サイファー先生もスゴイでしょ? すっごい、リアルなオオカミ男〜v」

ガーデンから町へ遊びに行くガキのお守りとして、グループに1〜2人の上級生、または先公(教師)が付き添う。俺にも担当を割り振られたンで、仕事で居残るとか抜かしてたコイツの所へ当然のようにガキ連れて来てやったってワケだ。

「・・・・・わかったよ・・・好きにしろよ、まったく・・・。」
「おい・・・なんだ、その投げやりな返事。」

もっと激しく抵抗される――と踏んでた俺とガキ共は、溜め息のあとのどうでも良さげな態度のコイツに、身構えていた力が一気に抜ける。ガキと一緒にヤツを踏ンじばって、生着替えさせる予定だったのによ?(←悪魔)

「どうせ、嫌がっても同じ・・・ヤるんだろ?」

(どーなってンだ?コイツのこの捨て鉢な態度は??)

毎年恒例のハロウィン行事において、罠に嵌められ頂かれているせいなのか。今年のスコールは実に素直?な態度で――諦めきった・・・というか――俺に従う気でいるようである。

しかし、だ。

「で、俺は今年、何するんだ?」

本当にコイツは己の恋人か?と疑いたくなるくらい、実に冷め切った瞳で見返される俺ってよ・・・。

「ふ〜〜ん・・・」

毎年、俺の愛の手(スコ曰く魔の手)から逃げ出そうとばかりしていた麗しい恋人は、今年は逃げる事をせずにおとなしく俺とハロウィン・イベントに参加する心づもりでいるらしい。

「んじゃ、お言葉に従って・・・・コレ着て貰おうか?」
「・・・・了解した。」

俺が差し出した衣装を暫し見下ろした奴は、うんざりとした風ではあったが手に取った。

「あー? 本当かよ〜?」

手に取った――ってことは着ることを承諾するってことだ。
ありがてぇじゃねえか?
だがな・・・・あまりにあっさりし過ぎだ。

俺の中のアンテナが『アヤシイ』と囁く。

(まっ、どこまで従順でいるのか・・・だな?)

一見――おとなしく着替える背中を眺めながら、内心、俺は警戒を緩めずにいることにした。
 

 投稿者:尼子  投稿日:2006年11月 1日(水)13時21分41秒
  いつも、俺は、考えていた。

なんで・・・プレイを強要する?
どうして・・・イベントの度に変態行為されなくちゃならない?
普通の・・・ノーマルな愛の行為で十分じゃないか?
どうやったら・・・逃れられるか?

誕生日だ記念日だお祭りだ―――何かある度、コイツは俺と普段以上のスキンシップを交わしたがる。普通の何が悪い? いつも通りで俺はいいんだ!

コスプレとか道具とか・・・シュチエーションに拘り、薬使われて焦らされ――それを写真にまで撮られて。果ては縛り・・・・・俺は断じてM じゃない!!

なのに・・・あのバカときたら。
愛があれば何してもいい??
・・・・ンな訳があるか!!

絶対・・・絶対に今年こそは・・・・・アンタの企みを挫いてやる!!!

(……後がコワイのは仕方がない)←消極的


取り合えず着替える後ろでは、何気ない風を装っているサイファーがいる。
顔から体全体にかけて特殊メイクを施されたコイツは、町の皆にはサイファーとは気付かれないだろう。コイツを知っている俺でさえ、見事に鍛えられた体躯と――目つきの悪いグリーン・アイズがなけりゃ判らない。

「スコール先生、コレがシッポだよv」
「そんで〜、こっちがお耳〜v」

着替えを終えて出てきた俺へ、子供たちが付属のアイテムを手渡してくれた。

「・・・・これは?」
「ん〜とね、ワンちゃんになるの〜v」
「プードルっていうんだって。」

身体にフィットする布地は極々薄〜い(乳首が透ける)、ハイネックの長袖シャツ。その上から毛皮でモコモコとした、丈の短い――肋骨が隠れる程度の上着。下部分も同じ毛皮タイプで、ショートブーツとズボンが一体化したもの。ズボンの長さがあるのはいいんだけど・・・・ヒップラインぎりぎりしかないって、なんか腰がスース―するな・・・(←いつも似たようなジーンズ穿いてるのでは?)

耳と尻尾をサイファーに付けられている間、チビ助たちは何が面白いのか俺たちの周りをぐるぐると駆け回っていた。


「さあ、出っ発〜〜v」
「先生、早くぅ〜〜♪」

両手を子供らに引かれて、夕暮れの道をガーデンからバラムの町へ。

「サイファー、戻るまで煙草は禁止だからな?」
「わーってるよ。」

肌蹴たシャツから覗く毛むくじゃらの胸は逞しく、鍛えられた筋肉が薄っすらと浮かび上がっていて―――かなり格好いい。ひと目を惹くだろうと考えていた通り、町に入るなり俺たちの方を皆が振り返る。女も子供も男も、皆サイファーを遠巻きにして囁きを交わし熱い目で見つめていた。

(ちょっと・・・・ムカつく)

家々を回ってお菓子を貰って。
時に道端で繰り広げられる大道芸にも似た、目立ちたがりの輩たちのパフォーマンスを眺めてみたり。子供たちの楽しい時間は――俺もちょっと楽しかった――あっという間に終わりを迎える。

「帰ぇるぞ〜、ガキども。」
「「「はぁ〜〜いv」」」

たっぷりと遊んだせいで子供らは、早々に欠伸をして眠そうだった。

(まずいな・・・さっさと帰らないと、道すがら眠ってしまって負ぶって帰る羽目になるかも?)

俺と同じことを考えていたらしいサイファーは、戻る道々、子供らに歌を歌わせたり、クイズや冗談混じりの怪談話で眠気を追い払って歩かせた。

「「「先生、今日はありがとうございました〜〜v」」」

その後、寮の廊下まで見送った俺たちは、可愛い声を聞きながら自分たちの部屋へと戻ったのだ。
 

 投稿者:尼子  投稿日:2006年11月 1日(水)13時20分37秒
  「ンじゃ、スコール〜v こっからは大人の時間だな♪」

部屋へ入るなり抱きしめられた。有無を言わさず連れ込まれた寝室で、楽しそうな声音とともにサイファーの掌が俺の身体を這いまわり始める。極薄の生地の上から胸やら脇やら撫で擦られただけで、覚えさせられた快感が身の内を走り抜けた。

「・・・・んっ!」
「先月の代休――明日とっといたからな、心置きなくいちゃつこーぜv」
「・・・あっ・・・ぁん・・・・」

(またアンタ、勝手に俺の休みを――っ!?)

いきなり俺の―――サイファーをいつも受け入れるアソコに、馴染んだ指が押し込まれてきた。あちこち弄られて息があがり始めてはいるが、まだ服は脱がされてないし・・・・何よりコイツの指は服の上から・・・直接俺の中へ??

「な・・・に・・?」
「コレよ〜、尻尾がもう一本あるんだな〜〜v」
「し・・尻尾・・・って・・」

目の前に曝された『尻尾』は・・・只の尻尾ではなかった。尻尾の根元にグロテスクな異物――そう、アレを模した――が付属する恐ろしいブツだった。

(コイツ・・・まさか、コレを・・・・)

冗談じゃない!

(アンタの思い通りにはさせない!!)

今だ!
今しかない!!

毛皮のリストバンドの裏側に貼り付けておいた、小さなボタンを俺はさっと取り出した。コイツが止めるよりも早く、片手で――ありったけの力をこめてコイツを制すると、取り出したボタンをもう一方の手で半分に折って、中から現れた小さな針を一気に奴の首にさしいれた。

「スコール・・・こりゃ・・?」

一瞬チクリとしたのだろう、僅かに眉を寄せる仕草をしながらもサイファーは俺の腕を放さなかった。

「即効性の麻酔だ。」
「てめっ・・・最初ッから、こういう・・・気、だったンだな?」

ぐらりとベッドへ傾ぐ体を見下ろしながら、じきに眠りにつくアンタへにっこりと笑ってみせた。歯軋りするサイファーは薬が効いてきたらしい、徐々に呂律の回らない口調になってきた。

俺は・・・安心していたんだろう。
すぐに眠ってしまうだろうコイツを前にして。

「・・・そぅかよ・・・ンじゃ・・俺様・・も、遠慮なく・・・」
「うわっ! サイ――!!」

低く唸るような声とともに、サイファーが俺に襲い掛かる。薬の効果は確実だから、大したことも出来ずに奴は眠ってしまう―――と高を括っていた。
だから特に抵抗することもなく、あっさりとコイツに捕まったんだが・・・・・・

思いっきり後悔した。

コイツは筋金入りの、エロ大魔人なんだ。

「ああぁーーーーっ!!」
「コレに・・・開錠キィは・・・ねぇ。設定・・・した時間が・・ねぇ・・と、開かないタイプ・・・でな・・・くくく・・・・俺が目覚め・・・まで・・・発狂すンじゃ・・・ねぇぜ・・・?」

あの一瞬に、俺の片手を自分の腕に繋げて―――そして奴は、俺の尻尾を付け替えた。フサフサと真っ黒い外観は同じであったが、付け方が根本的に違っている。例のあの、禍々しい『尻尾』だ。今度の『付け方』はくっ付けるのではなくて『嵌めて』止めるもの。

「あっ・・・いやだっ・・・くぅっ・・・」

バイブ仕様のアレ付き尻尾を、突き刺すように一気に嵌められた。痛みのショックで体が動かない隙に、コイツはご丁寧にも・・・・装着後しっかりと嵌まって取れなくなる、抜け落ち防止のストッパーまで―――

しかも、時限装置付きのストッパーを。

「・・・いぃ・・・夜・・を・・・・」

(じょ・・冗談じゃない―――!)

ニヤリと邪な笑いを浮かべたコイツは、実に安らかな顔で眠りについた・・・・・。

俺が処方した睡眠薬の量は、常人ならば朝まで眠る。化け物並みのコイツだったら、明け方ぐらいか?

「・・・ンぅ・・・あン・・・・あぁ・・・・」

(こ・・・こんな・・・こんなの・・・)

中途半端な刺激にうめき声を洩らして腰を揺らめかせ、傍らに横たわる恋人の身体へ縋り付いても――男は静かな寝息をたてて瞳を閉じたまま。あと数刻は、この地獄の責め苦に一人耐えなければならない。

カギなら自分で開けもするが、これは――――



(最悪じゃないか〜〜〜〜っ!!)




詰めを誤った愚かな俺は、明け方眠りから覚めたコイツに散々甚振られ、激しく鳴かされて―――声も出ないほどの羽目に陥ったのだった。
 

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